『僕の野球塾』
町立図書館で借りてみました(現在は文庫本も出ているようです)。
- 作者: 工藤公康
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/29
- メディア: 単行本
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次のような記述もありました。
トライしてみて,まずは結果を出してみる。その結果が悪ければ,どこを直して,次になにをなすべきか追求し,目標に向けて努力をつづけていく。振り返るのは,マイナス思考でではなく,ただ反省するためにだけ。反省したら,あとは前しか見ない。そういうことが大事だと,僕は思います。(p. 171)
前回に書いた松下氏の話と同じく,反省し,それを次に活かすことの重要性が語られています。
なお,工藤選手は,入団5〜7年目に2ケタ勝利を挙げるようになりましたが,8年目には4勝と低迷し,「工藤ももう終わりだ」と言われており,本人も半ば首を覚悟したのだそうです。ちょうどその機に結婚をし,奥さんの支えもあり,体質改善から考え方の改善まででき,結果として40代で2ケタ勝利をおさめるぐらい長期にわたって活躍できました。そういう工藤選手の野球人生と,それを支えたもろもろのこと(考えることも含め)がわかり,また,素人がみてもなるほどと思えるようなトレーニング法の紹介などもあり,なかなか興味深い本でした。