『由布院の小さな奇跡』

KINDLE本を買いました。由布院はかつて(昭和30年ごろ),平日の旅館には宿泊客がほとんどいないようなところだったそうです。そのような土地がどのようにして変化したのか,について書かれた本です。

由布院の小さな奇跡 (新潮新書)

由布院の小さな奇跡 (新潮新書)

もっとも,なぜうまくいったのか,必ずしも明確ではなく,「「観光客がどうして由布院へ来るようになったか」については、由布院の人たちにもその理由がわからない」とか「由布院の「小さな奇跡」の積み上げが「大きな奇跡」を生んだ」とあります。

でも少なくとも言えるのは,由布院の街づくりを引っ張ってきた代表的な人がいたこと,その彼らが昭和40年代にヨーロッパに視察に行き,由布院が目指すべき将来像を見つけてきたこと,批判されながらも彼らも実践をすることで仲間たちを引っ張ってきたこと,などが語られています。

直接どこがどのように,ということは難しいですが,この本は,組織改革のヒントになりそうな部分があるかも,と思いました。