2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

キャリア・デザインと思考(7)−移行期の思考としての「統合」

昨日に続き、『働く人のためのキャリア・デザイン』の第5章(後半)を読みました。ここには、中年期のことなどが書かれています。「四十歳から四十五歳が中年への過渡期」(p.219)ということで、就職時に次ぐ大きな移行期として扱われていました。筆者は、こ…

キャリア・デザインと思考(6)−安定期の思考

昨日に続き、『働く人のためのキャリア・デザイン』の第5章(前半)を読みました。第5章の前半では、20代全般の問題について書かれています。就職時が移行期だとすると、就職後の20代は、「遭遇→順応(→安定)」をたどる、広い意味での安定期といえるかと…

キャリア・デザインと思考(5)−移行期の思考

昨日に続き、『働く人のためのキャリア・デザイン』の第4章を読みました。同書では、大きく言うとキャリアを「安定期と移行期の繰り返し」と捉えています*1。そのなかで、第4章では「就職時と入社直後の適応」、つまりキャリアにおける、人生最初の移行期…

キャリア・デザインと思考(4)−stop thinking & stop to think

昨日に続き、『働く人のためのキャリア・デザイン』の第3章を読みました。この章を読んでいて、キャリア・デザインと思考が密接に関係することに気付いたのですが、それは以下のくだりからでした。 高校時代の受験英語で、stop smokingとstop to smokeの違…

キャリア・デザインと思考(3)−人生をサイクルとして考える

昨日に続く第3回。『働く人のためのキャリア・デザイン』の第2章を読みました。この章では、キャリアは安定期と移行期の繰り返しだ、というトランジション・モデルが紹介されています。たとえばニコルソンの円環サイクル的なモデルは次のようなものです。 …

キャリア・デザインと思考(2)−流れに身を任せることの必要性

昨日の続きです。『働く人のためのキャリア・デザイン』の第1章を読んで考えたことを書きます。キャリアの話と思考の問題とが関わるのは、「いつ(いつでも)その問題を考えるべきか」という点においてです。たとえば、批判的に思考することは大変なことだ…

働く人のためのキャリア・デザイン(1)

また新しいカテゴリー「読書」を作りました。もともとは私は、読んだ本や日常について記録しようと思って「読書と日々の記録」というページを作っていたのですが、気力の衰えか、読書量が減ったこともあり、またWebページをタグ手打ちで作ってFTPでアップロ…

共通テストで思考力測定?

朝日新聞デジタル|大学生に成長度テスト検討 「勉強しない」汚名返上へ 日本の大学生は勉強しない――。そんな汚名を返上しようと、文部科学省は、現役学生向けの「共通テスト」を開発する検討に入った。入学後と卒業前に2度受験すれば、在学中の学習成果の伸…

サンテグジュペリの名言

ある本を読んでいたら、次の言葉に出会いました。 船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり作業や任務を割り振ることをせず、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ。 (If you want to build a ship, don't drum up the people to collect…

長期スパンで育てる

奈良に行ったのは、奈良女子大学附属小学校の学習研究発表会に参加するためでした。附属小の授業、とりわけ公開研での授業というと、教材を工夫し、発問を工夫し、ときに教師がゆさぶる、ということが多いと思うのですが、奈良女はそのほとんどを禁じ手とし…

横断歩道を渡る鹿たち

新しいタグ「日々」を作ってみました。このページはもともと、「考えること」について考えたことを書くために開設したのですが、これからは日常的なことも書いていこうかなと思っています。更新頻度はそんなに多くはならないかもしれませんが。さて、先日、…