総合学習的な授業での批判的思考
卒論で総合学習的な授業(『よのなか科』のような授業)を対象に,批判的思考という観点から研究しようとしている教育学の学生さんから,「一体どこからどこまでをクリティカルシンキングと呼べばいいのか?とか頭の中がごちゃごちゃしてます」というメールをいただきました。
教育学ではどういう形の論文が標準なのかわからないので,あくまでも外野としての発言なのですが,世の中にさまざまにある,討論や参加を中心とした授業はそれぞれ,その中で育成される批判的思考の側面が異なるのではないかと思います。どういう授業ではどういう批判的思考が育成され,どういう批判的思考は育成されないのか,などを検討することは,今後,授業を通して批判的思考を育成する上で役に立つ情報になるのではないかと思います。
ちなみに「よのなか科」には,討論して自分で考えるという側面もありますが,よのなかで役に立つ「概念の獲得」という知識習得的な面もあると思います。テーマによっても違うとは思いますが。