批判的思考における父性と母性

ある方の日記に,「クリティカルシンキングと母性と父性」という記事がありましたので,それに触発された私の考えをメールでお送りしました。

私は,「論理」などの外的規準に依拠してある考えを批判するのが父性的な批判的思考と考えています。それに対する母性的な批判的思考は,自分の考えや常識を批判することで,相手の意見を共感的に理解するという臨床家的な思考です。フィールドワーカー的ともいえるかもしれません。この場合,父性と母性の違いは,批判の方向性と目的になるかと思います。

ちなみにその方の考えは,私の考えとは違い,クリティカルな意見を相手にどう伝えるか,という表現の次元での父性/母性の話でした。