コミュニケーション学における「議論」の授業

南カリフォルニア大学に留学中の方が、議論(Argumentation and Advocacy)の授業について書かれています。
http://healthcomm.blog32.fc2.com/blog-entry-428.html

講義の概要は,次のような感じです(詳細は本文をご参照ください)。

1.ニュースクリップに関する議論
2.課題記事・論文に関する議論
3.教科書に関する議論
4.クラス内エクササイズ
5.オンライン・ディスカッション

この授業はクリティカルシンキングの授業と銘打たれてはいないのですが、セメスター終了時の日記に、次のように書かれています。

米国のコミュニケーション学の体系の基礎に日本でも一部で定着しつつあるクリティカル・シンキングや議論(Argumentation, Debate & Advocate)の哲学と理論とスキルと実践があったのだ、ということがよくわかりました。

このように、内容はクリティカル・シンキング的なもののようです。クリティカル・シンキングといっても、「自分の賛成・反対の意見を根拠と共に述べる」という議論寄りのものではあるようですが。


まったくの余談ですが、10年ほど前は、批判的思考の教育がどのようなものかを知るために、ある研究者はアメリカの大学のシラバスをネット上で検索して集める、ということをされていました。それが今では、受講生の生の声をブロク上で聞くことができるわけですから、良い時代になったものです。なーんてことを、こういうブログを読みながら最近つくづく思っています。