プロゲーマーの思考
kindleで,この本を読みました。
- 作者: 梅原大吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/02
- メディア: 新書
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といっても,読んだのは数年前なのですが……。
気負うと書けなくなってしまうので,面白かったところの引用中心で紹介します。
とにかく,考えることをやめなければ出口は見つかる。(第二章 99.9%の人は勝ち続けられない。
まあこの人は考えることを重視しているようです。そのためには,勝因や敗因を分析し,あらゆる可能性を試し,ゲームの本質を理解しようとしてきたようです。
最初の頃は,麻雀も人と人が戦うので,ゲームで培ったいろいろなことを生かせると考えていた。実際,生かせたこともあったのだが,ゲームで磨いた勝負勘や観察力は,意外なほど役に立たなかった。(第三章 ゲームと絶望と麻雀と介護)
筆者は,17歳でゲームで世界一になった後,ゲームの世界を離れ,麻雀を追求します。その時の経験がこれ。
思考力って思っている以上に領域特異的で,ある領域で培った思考が他領域に転移することは難しいと思うのですが,この話もそれに近いなあと思いました。
勝つことより成長し続けることを目的と考えるようになった。ゲームを通して自分が成長し,ひいては人生を充実させる。いまは,そのために頑張っているんだ,と。(第四章 目的と目標は違う)
スポーツ選手などの本を読むと,「勝利より成長」的な発想を見ることが多いような気がします(桑田とか)。これもまさにそれですね。
ということで,よく考え,自分を成長させることに主眼をおいた素敵なゲーマーの本でした。